
タニヤの中心で「日本人に生まれてよかった」と思うハズ
アゲハがカラオケ店とは思えないほど、居酒屋メニューが充実しているのは有名だ。しかし、日本の居酒屋のように、単品メニューに「ご飯、味噌汁、たくあん」のライスセットを追加すれば、定食屋としても使用できることをも存知だろうか?
私も以前、気心知れたバンコク在住の友人たちとアゲハで、現地集合で約束した日、仕事のトラブルで、一人遅れてアゲハに到着した際、ライスセットを注文したことがある。お昼から何も食べていなかったため、とても腹が減っていたのだ。
例えば、手持ちの現金が少し心配な、お財布が寂しい時でも「特大子持ちししゃも焼き(120バーツ)」や「モリモリもやし炒め(100バーツ)」などのメニューと一緒に、ライスセットを注文すれば、タニヤプラザにある大戸屋で定食を食べるよりも、リーズナブルな価格で定食を食べることも可能だ。もちろん「宮崎チキン南蛮(250バーツ)」や「ジューシー鶏から揚げ(250バーツ)」など、ごはんが進むような単品メニューとライスセットを組み合わせて、定食にするのもオススメだ。
アゲハの「ごはんセット」の特長は(タイ米ではなく)日本米を使用したライスが旨いことはもちろん、特筆すべきは、味噌汁とたくあんの旨さだろう。まずは味噌汁だが、ネギとシイタケの具入りの、ダシの効いた濃厚な味わい。上品な味噌の味がちゃんとする本格的な味噌汁は、居酒屋メニューとは思えないくらいだ。一方、たくあんも自然な黄色で、噛むとシャキシャキとした歯ごたえで美味だった。
アゲハでは、ラストオーダーで〆の一品として「ごはんセット」を注文するのもオススメ。NHKの料理番組『きょうの料理』などのテレビ番組で有名な料理研究家の土井善晴も「一汁一菜という“スタイル”を残すことが、和食を守ることにつながる」と語っているし。アゲハの女の子の中には「好きな日本料理は、味噌スープ」と語る、味噌汁好きの女の子も多い。そんなコには、味噌汁だけ女の子に食べさせてあげて、距離を縮めるのもアリだろう。